2017年7月7日金曜日

それはご縁かもしれない。


梅を買い求めて帰宅する際、小川のほとりに蛍が舞っていた。アイフォーンのカメラでは写せなかったけれど、宵闇の中に淡い緑のひかりがいくつも揺れている。





その夜の梅がこれ。6月22日に出会えた長野県産小梅。買って来た晩は、蛍のひかりのように緑色をしていた。そうだ、このロットを「ほたる」と名付けよう。二日ほど追熟させると、こんな良い色に変わった。





その週末、蛍たちが遊んでいた小川沿いに歩いてみる。水の底の砂の中には、カワニナもシジミも棲んでいる。





6月29日、梅酒用の青梅が、やや黄熟して売られていた。





色、なり、張り、とてもいい。少し休ませて追熟してから仕込む。





今年のメインロットは白加賀の3L玉。6月30日以降、三回ほどに分けて手に入れた総量は20kgある。量があるので最初から桶に仕込んでいくことにした。熟したものを選り分けて、その分だけを塩漬けに。次の日、そしてまた次の日、追いかけて熟した梅はその上に、その上に仕込んでいく。梅仕事のマエストロ、藤巻あつこ先生の真似である。





メインロットを仕込み中。塩をまぶすのに昨年の梅酢を使っている。この分の塩分があるから、22%ぐらいで漬けてることになるのだろう。





こうやって桶に詰める。丁寧に並べるように仕込んでいく。






ある日曜日には地元の山仲間たちと一緒に梅仕事。その際に仕込んだ記念のロットは、いつか山で味わおう。





7月4日は小振りのL玉を仕込む。





数が多いと、洗ってへた取りをするにも、時を要する。ふだん22時には夢の底に居るわたしが、真夜中まで起きている!





追熟中の梅たち。毎晩のように買い入れてきては段ボールに広げ、休ませている。家中が梅の香りに包まれている。





メインロットの3L玉より少し小さな2L。出来上がりの違いを楽しもうと4kgだけ仕込む。










安く手に入った群馬県産白加賀。10kg近くあるので、これも桶で仕込んでいく。

たくさんの梅たちが、わたしのもとを訪れてくれた。それもすべて、えにしなのかもしれない。そのご縁を大切に、丁寧に丁寧に、梅たちを梅干しへと変えていく。すべての梅の顔、手触り、香り、色彩。そんな表情を覚えておくことはできないだろうから、ふと思い出せる程度にと、ここに書き残しておく。












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